2001年10月27日「旅立ち編」
昼下がりの三島駅近くのベーカリーで、サーターアンダギーをオレンジジュースで腹に流し込んで居る猫丸と、お茶をすすりながら半ばあきれ顔でそれを眺めているときかわ氏が居た。
思えば、ここからほとんどまともな食い物は口にしていないことになる。まてよ、その前の朝飯は、菓子パンだったな。
昼飯の話はどうでもいいんだ。12時30分頃、三島駅に集合した面々。みっちゃんとはるさんは北口に集合。これは解るんだ、みっちゃんが普段使っている駐車場が北口だからね。
南口には、猫丸、ときかわ氏と、ラッキー氏、ぬらりひょんが居た。バスで沼津から着いたはずの源さんはどこに？
携帯電話で呼び出すと、源さんはなぜか北口に。源さんと「介護者割引」でチケット購入する約束をしていたぬらりひょんが、仕方なしに北口に向かった。
どうやらバス停に向かう途中でみっちゃんずカーにピックアップされたらしい。
それならそうと言えばいいのに。誰もがバスで南口に到着する物だと信じて疑っていなかった。
ラッキー氏とぬらりひょんは、待ち合わせて三島駅にやってきた。
ラッキー氏はこう述懐する。
さあ、今日からハワイ旅行だ。
ダイビング機材はすでに成田空港に宅配便で送った事だし、ぬらさんと一緒に移動する話になっていたので、１２時に僕の家出待ち合わせをしました。
ぬらさんは、車で僕の家まで来て、駐車場に車を置いてから、伊豆仁田駅まで歩き、三島駅の南口まで移動しました。
でも、この時点ですでに暑さを感じていた二人だった。
１０月末の季節なので、一応、それなりの洋服を身にまとって出かけたのだが、上着は紺色のブルゾン、中は黄色のパイナップル模様のアロハシャツを着ていた。
そうです、ハワイに着いたら、すぐにアロハシャツになれるように考えていました。
でも、三島駅についたときには、すでに暑く感じていたのである。
ブルゾンを脱ごうかどうしようか考えていたら、先手をきって、ぬらさんがノースリーブのＴシャツに変身していたのである。
うっ、まだ薄着になるのは早いのでは？
でも、本音を言えば僕もアロハシャツになって移動したかった。
まったく、寒さを感じない陽気でありました。
ラッキー氏とぬらりひょんは、服装こそ、少し変だったかもしれないが、思えば、このときから源さんの目を見張るほどの荒唐無稽な行動は始まっていたのだった。
ここから３泊５日で繰り広げられるこの行動こそが、今回の旅行の最も特筆すべき点でもある。
南口には、和田君が、お見送りに来てくれていた。幼稚園のお迎え時間と重なってしまって見送りに来られなかった桂樹さんの代わりか？とにもかくにもありがとう！うれしかったよ。
ようやくＪＲのチケットを買い、ホームへ。その辺で自動販売機のドリンク補充をしていたおにーちゃんにシャッターを頼んで、一枚。
猫丸のカメラで、全員が揃った写真が撮れたのが、これきりになろうとは、誰が予測しえたであろうか。
源さんが鞄からデジカメを取り出していた（写真参照）。もう一台デジカメを取り出していた。それから・・・
猫「ちょ、チョットまって、いったい何を持ってきたの?」
源「お？フィルターをネ。この旅行の為にカメラも用意したし。」
満足げな源さん。三脚を持っていなかったのが、不思議なくらいだった。
だいたい、源さんの鞄の中にはいったい何が入っているのだろうか。謎は深まるばかりである。→つづく
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