2001年10月28日「天上界編」
→つづきから
 チーズバーガーインパラダイスは、ハンバーガーショップである。
言ってみれば、デニーズコンボばかり置いているデニーズだと思えば、納得できるかもしれない。
ホットドッグや、ハンバーガーを食べながら、他のサイドオーダーとお酒などが楽しめるオープンカフェ的なレストランでは、毎晩簡単なライブが行われ、ちょいといい雰囲気なのである。
店内は、いたって簡単な作りではあるが、木や竹を多用して、南国風というか、オリエンタルな雰囲気が漂っている。
メニューを見ても何がなんだか解らないのは、他のレストランと同じだが、とにかくメニューの後ろに「ハンバーガー」とついていればハンバーガーであるから、選ぶ苦労が要らないと言うのも、お勧めポイントであり、ハンバーガーマニアの猫丸としては、落とすわけに行かないチェックポイントでもあった。
さて、いよいよメニュー選びだが、こんなにカジュアルなところでも、「飲み物」は、それぞれにこだわりがあるようである。好き勝手なものがオーダーされるが、格別印象的だった唯一のはずれ「レッドフック」をオーダーしてしまったみっちゃんの悲劇はみっちゃんの旅行記「晩飯篇」を参考にして欲しい。いや、うまいとかまずいとか言う前に、殆ど泡のないグラスに入ったその黄金色の液体は、なんてぇかその、2002年干支の排泄物とでも言いたくなるような印象を受けたのは、猫丸だけではあるまい。
 猫丸の頼んだのは、ホットドッグとマイタイ。ハンバーガーは、他でも食べまくっているので、もう一つのＣ級グルメ趣味である、ホットドッグに逃げてみた。いや、決してハンバーガーに飽きたわけじゃないんだけど。
それに、マイタイは、ポリネシアンカクテルの代表格である。はるさんにお勧めしたモスクワの暴れラバもアメリカンカクテルではあるが、甘くないタイプである。はるさんは、甘めの方が好きだったのね。覚えておきます。
それにしてもホットドッグのこのサイズ。写真左下の指は、猫丸の人差し指ではあるが、見た瞬間に引いてしまうほどであった。
一つで、モスバーガーのプレーンドッグなら、三つ分くらいだろうか。「こんなに食ってうめぇかよ」と周りで同じものを頼んでいる外国人に訊いてみたいくらいである。
猫丸はこのサイズも好きではある。吉牛なら特盛、マクドナルドなら、平日65円のハンバーガーを三つ頼む猫丸が、これ一つで満足できるアメリカって、やっぱり素敵。
 ハンバーガーも、当然サイズで負けてはいない。いくらはるさんがが小柄にできているとは言っても、顔の大きさと見比べて欲しい。・・・食いきれるのか本当に？と思っていたのだが、見事に完食。おみごとおみごと。
問題は悲劇の主人公、みっちゃんである。チリフライポテトが、とんでもない結果を見せるのは猫丸が、ワイキキに来て最初に口にした、Chili Cheese Curly Friesで、学習しているはずなのに、ほぼ同じテイストのものを頼んでしまうとは、・・・チャレンジャー以外の何者でもない。
み「でも、ジャックインザボックスで猫丸さんが頼んだのよりは美味しいよ。」
 そういうみっちゃんの誘いを断る理由がどこにあろうか。
猫丸もホットドッグでいっぱいになった腹をものともせずにポテトを一切れ。・・・いや、もういい、ありがとう、ごちそうさま。もう食べられないや、やっぱり。
確かにイモそのものの美味しさが違うし、味付けも悪くないが、さしもの猫丸も、限界であった。
そんなポテトを渋々でもきちんと片づけるはるさんは、さすがの内助の功というか、こう見えてなかなかスパルタンな胃袋というか。
とかなんとかいいながら、それなりに全員自分の頼んだものは完食。やたらノリのいいフロアのにいちゃんにチップを上げるのを忘れた猫丸が、そのことを思い出すのはまたもやこの日が終わろうとしている頃であった。→つづく
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